2017年4月18日火曜日

気合で人を癒せると勘違いする『男性』 神崎桃子

 今回の書人両断は一見は女性だが、思考が明らかに歪んだ輩を槍玉に挙げる。
 この愚か者については、拙ブログで徹底的に批判してきた。この女の歪んだ論理をここに見せよう。


絶食系男子急増の実態 手も出さない、口もつけない男たち
2013/1/17(木)12:30 LAURIER PRESS
※一部不適切な表現が出てきますが、神崎にすべての責任があります。

 恋愛や女性に好奇心旺盛で勇ましく攻めまくる肉食男子はもはや珍獣になりつつある……。いや、そのような肉食男子はイマドキ見当たらず絶滅寸前……というより、もはや日本が絶滅寸前の危機にさらされているのかもしれない。
 全国の25~34歳の独身男性を対象に、結婚情報サービス会社 「オーネット」が行った調査によると、驚くべきことに結婚適齢期の独身男性の3人に1人が、女性と交際した経験がなく、さらにはエッチをしたことがないのだ! 「草食系」どころか「絶食系男子」や「断食系男子」が増殖している。
 自分からコクらない、口説かない、恋愛にガツガツしない草食系。オシが弱い心優しい草食系男子はもはやもの珍しくもなんともなく、一般的なものとして生息している。そこいらにゴロゴロしている!
 すでに草食系が増えすぎてしまい大きいくくりとなり、近年はロールキャベツ男子だのクリーミー男子だの弁当男子だのアスパラベーコン巻き男子などという新人類が次々と誕生。
 また増え続ける草食男子グループが巨大化して分類せねばならなくなってきた。ゆえに最近では草食系もいくつものカテゴリに分けられている。
 優柔不断男子、迷走男子、断食系男子、絶食系男子……などである。
 恋愛に興味はあるが、女性とつき合うために積極的になれない“優柔不断男子”や恋愛には興味はあるが、交際経験が乏しく、さまよい続けるタイプは“迷走男子”。女性に興味はあっても女性とのやり取りは彼らには非常に大変なこと。誘いたくとも会話が苦手で不慣れなため自分から狩りに行くことができない。自分に自信がなく恋愛はしたいけども女性を誘えない人は多い。
 そんな踏み出す勇気のない彼らには女性の方から“きっかけ”を与えてあげたり、また自信を持たせてさえあげれば意外となびいて来たり食らいついてきたりする。女性に縁がない、女性への接し方がわからない、コミュニケーション不足……などというこの手のタイプの草食男子ならばまだ救いがあるのだが、なんとも困ったのが“断固拒否をする絶食系男子”“まったく食べない断食男子”なのである。
 肉食男子とはうってかわってガツガツ食べないのが草食男子の特徴であるが、この“絶食男子”は食べることさえ放棄する。
 女と朝まで一緒にいようが、うっかり終電を逃してしまいお泊りするようなシチュエーションになったとしても絶対に何もしてこない男なのである。
 女が隣に寝ていてもちょっかいを出すどころか、毛布をかけてくれる。ヘタすると彼女が自分の方から服を脱いだとしても知らん顔……そんな絶食系男子。女性からのアプローチもキッカケもお膳立ても彼らには通用しない。彼らは女友達がいたとしても清い関係。本当にただの友達であり、女性であろうとも“友達ったら絶対友達”であり、一晩一緒に過ごそうが個室にいようが間違えなど起こさない。

ひと昔前は
「絶対何もしないから」
「ただ休みたいだけ……」
「少しだけ休憩したいんだ……」
「ホントに休憩だって」
「神に誓って言う!オレはそんなことはしない」
「俺がそんなヤツにみえる?」
「絶対しないって!」
……というようなセリフで女を口説き、いや、口説くというよかゴリ押し状態で、しつこく迫ってくるのが男だった。ホテルや部屋に連れ込み“絶対ヤラない”と言いはっていながら結局“絶対ヤッてた”のが男という生き物であったのだ。
 女が横にいて手を出さないなんてあり得ない! 何度かデートしまた二人っきりでいて何もないなんてあり得ない。女と二人でいて下心のない男なんていない。送り狼は常識。
「友達だよ」「俺達トモダチだろ? トモダチ!」とか安心させときながら豹変する。とにかく、目の前にある生物は、「いっただきま~~す!」状態だった……。
 しかし今の恋愛市場の風潮は“本当にヤラない”のだ。“ことを起こさない”し“なにもしでかさない”のだ。
 イマドキ男子は“据え膳食うのは男の恥”なんである。もはや恋愛や結婚に関心がない。自分の趣味や世界観があるので女に必要性を感じない。……というか女と付き合うことなど面倒なのだ。
 日本ではコンドームの消費量が減少しているという統計も出ている。これは“使いたくない”でなく若者の性的欲求が減退しているせいでないかと言われている。松下電工の「トイレの使用実態調査」のよると日本人男性の40%以上が座って小便し“お座りション”が増加している。
 女性の方からコクってきたり誘ってきたにもかかわらず彼氏という身分やポジションなど欲しくないとと断る男子やデートすることに負担や重荷に感じている男子も多い。
 飢えていない彼らは食べたくないものは食べないのがポリシー。後で食べるとか残すというよりもいっさい手をつけない。より好みする偏食男子やあまり食べない少食男子なんてまだマシ! 絶食系男子はいただかないのが当たり前。彼らにとっては食べる必要性はないし食べることに喜びは見出さないのだ。食べたくないものを食べさそうとする方がどだい無理。
 目の前に置かれたもの、差し出された生物を「とにかく食べちゃえ」「なんでもいいから手をつけちゃえ」なんていうハングリー男子がそこいらにいた時代があったなんて嘘のようである。

これからの日本はどうなるのだろうか?
絶食男子の増殖で日本滅亡になるのか?

明るい日本の未来のために“絶倫男子”が増えることを祈ろう。
(神崎桃子)

 この女の論理がずたずたに破綻しまくっているのはまず、非正規雇用という存在を無視した暴論である。
 男性サイドは非正規雇用によって未来がない。昔なら正規雇用が当たり前だったのが今では嘱託社員や契約社員で喜ばねばならない歪みだ。こんな実態、まともと言えるのだろうか。また、女性の社会的進出に伴い、合理的配慮を行うという観点からも男性は配慮をしているのにすぎない。その事で恩恵を受けている神崎はその事を放棄するよう求めているのにすぎない。いわば上を目指す努力を放棄して下を作る安易な発想を男性と一緒になって正当化させているのだ。その発想は即ちネトウヨの発想と瓜二つでしかない。
 更に嫌婚男子が増えている事。こうした構造の背景には明らかにインターネットの発達と対人関係の希薄化、性情報の乱雑なまでの放出、そしてアベシンゾーや小泉「アホバカ単」純一郎、竹中ヘイゾーの新自由主義による貧困と格差拡大暴政、更には発達障がい当事者の急増がその他にもある。その事への批判がなくてただ男性に『気合だ気合だ』では何事か。また、この文章にあるのは女性に対して『男性に従え』的な発想だ。
 「お前はアニマル濱口かよ」と皮肉ってやりたいほどである。話にならない。
 それに神崎は過去結婚に失敗したことを強調しているが、それは経済評論家の佐高信氏や作家の高杉良氏もそうである。しかし、両氏はそのことをあまり公言していない。それ故にコクのある文章が書ける。厚生省の腐敗をセンスあふれるジョークでこき下ろした『お役所の掟』を書いて厚生省を不当解雇され、裁判で不当敗訴を押し付けられた宮本政於氏(故人)もだ。
 神崎の文章もどきはそのコクの深さと比較しても軽薄以外の何物もない。曽野綾子が若返っただけにすぎない。女性の敵としか思えない。
 それとも、気合で人が癒せるとでも思っているのか。さあ、反論してもらおう。最も、気合で『反論』はしなくて結構。誰もが納得する数字と論文、納得できる事実で反論したまえ。