2017年1月17日火曜日

血の神秘的迷信というカルトの信者であるバカウヨ ドナルド・トランプら

「戦争の気配がふたたびただよいだした。ナチスが隆々と伸びていた。
 それにしても、第一次大戦のあの死の苦しみの4年間を、なんと早く忘れたものか。
 身の毛もよだつような人間の残骸 - 腕をもがれ、脚を失い、両眼を盲い、あごは吹っ飛び、けいれ んでもするかのように脚をひきずる・・・、そうした・・・なんと早く忘れられてしまったことか。
 死ななかったものも、傷つかなかったものも、決して被害者でなかったわけではない・・・」

「そしていまや、また戦争がはじまろうとしているのだ。
 わたしはポーレットのために脚本を一本書きかけていた。だが、仕事はちっとも進まなかった。 
 あのあそるべき醜怪な化け物、アドルフ・ヒットラーがせっせと狂気をかきたてているとき、
 どうして呑気に女の気まぐれに心をつかったり、甘いロマンスや藍の問題を考えたりしていることができるものか!」

「『チャップリンの独裁者』の製作が半分ほど進んだころから、しきりにいやな情報が入り始めた。
 ・・・・(中略)しかしわたしは、断然すすめることに決めた。
 ヒトラーという男は、笑いものにしてやらなければならないのだ。
 もっとも、そう言うわたしも、もしあのナチス強制収容所の実態を知っていたら、
 あるいは『独裁者』はできていなかったかもしれないし、またナチどもの殺人狂を笑いものにする勇気も出なかったかもしれない。
 だが、それはともかく、なんとしてもわたしは、血の純潔民族などという彼らの神秘主義的迷信を笑いものにしてやりたかったのである。」

チャップリン自伝より

 世界中がバカウヨ共のオンパレードである。
 アメリカ、フランス、ハンガリー、ジンバブエ、タイ、ロシア、ニッポソ…。上げれば上げるほどキリがない。
 トランプ自称大統領の障がい当事者へのヘイトスピーチに、女優のメリル・ストリープ氏が毅然として否の声を上げた。

メリル・ストリープ氏、ゴールデン・グローブ賞でトランプ『次期大統領』を批判。
2017.01.10
 メリル・ストリープ氏(67)がゴールデン・グローブ賞の受賞スピーチでドナルド・トランプ『次期大統領』(アメリカ合衆国憲法遵守違反に伴い、自称大統領とし、以降被告表記)を批判した。

 メリル・ストリープ氏(67)がゴールデン・グローブ賞の受賞スピーチでドナルド・トランプ被告を批判した。8日(現地時間)に開かれた同式典で特別功労賞に当たるセシル・B・デミル賞を贈られたメリルは、その受賞スピーチで名指しこそしなかったものの、ドランプ被告を非難するコメントをした。

「ハリウッドにはよそ者や外国人が大勢います。その全員を排除してしまったら、アメリカンフットボールと実はアートではないマーシャルアーツ(総合格闘技)以外見るものがなくなってしまうでしょう。私たちは誰なんでしょう?ハリウッドとは結局何のことなんですか?それは他の場所から集まった人たちの集団です」と話したメリル氏は、2015年11月にトランプ被告が選挙演説中に障害を抱えThe New York Times の記者の容姿をまねてバカにしたとされる出来事にも言及。「この1年で私を驚かせた行動が1つあります。それは私の心から離れることがありません。良いことではなく、何も良いことではないのに、効果的であり、その役目を果たしたんです。その対象となった観衆を笑わせることが目的であり、実際に笑わせたのです。それは私たちの国で最も尊敬される席に就くことを求めている人が、障害のある記者をからかった時です。見た時にも心が痛みましたが、いまだに頭から離れません。なぜならそれは映画の中ではなく、現実の中で起きたからです」と語った。

 そしてそのトランプ被告の行動が同様の行動を促すものだとし、「恥をかかせるという行為への直感は、演説の場を持つ人物や、権力をもつ人物によって提示された場合、他人も同様のことをして良いと認めるような意味を持つため、全ての人たちの生活に中にも取り込まれていくのです。軽蔑は軽蔑を生み、暴力は暴力を生みます。権力のある人物がそのポジションを使って他人をいじめるのであれば、私たちはみな負けなのです」と訴えた。
 このスピーチについては式典出席者から大歓声が巻き起こり、ソーシャルネットワークでもエレン・デジェネレス氏やジャド・アパトー氏ら映画界から数々の称賛が寄せられたが、トランプ被告は『ニューヨーク・タイムズ』紙にそのスピーチを聞いていないとしながらも、大統領戦のライバルであったヒラリー・クリントン氏を支持する「民主党の映画人」からそういった言葉を聞いても驚かないと『コメント』した。
※トランプ被告のヘイトスピーチの内容
「メリル・ストリープはハリウッドで最も過大評価された女優の1人で、私のこともよく知らないのに昨夜のゴールデン・グローブ授賞式で私を非難した。彼女は大敗したヒラリーの腰巾着だ。もう100回くらい言っているが、私は決して障害のある記者を『ばかにした』のではなく(そんなことは絶対にしない)、私を悪者に見せるために16年前の話をすり替えた記者の『卑屈さ』を見せただけだ」

※一部、記事を修正・追記して転載します。
http://www.vogue.co.jp/celebrity/news/2017-01/10/meryl-streep-2

 この記事を見て、バカウヨ共は自分たちのことを指摘しているのだと気が付かねばならない。
 トランプ被告を生み出したのはネットにおける偽ニュースであると指摘されている。日本はその数段先を上回っている、『まとめサイト』と称するものや2ちゃんねる、アメブロ、mixi、Twitterにおけるヘイトスピーチサイトの存在だ。
 更にメディアとネオナチジャパンの癒着関係だ。つまり、トランプ被告にとってのTwitterの役割をメディアが率先して担う有様である。
 私が冒頭に取り上げたチャップリン自伝の一説が正しいと確信した事件がある。

講談社「モーニング」編集次長を妻殺害容疑で逮捕 「進撃の巨人」手がけた敏腕
The Huffington Post  |  執筆者: 中野渉
投稿日: 2017年01月10日 14時32分 JST 更新: 2017年01月10日 23時10分 JST KODANSHA
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/09/editor-arrested_n_14073268.html

 東京都内の住宅で2016年8月、住人の女性が死亡する事件があり、警視庁は17年1月10日、女性の夫で講談社の青年コミック誌「モーニング」の編集次長、A容疑者(40台前半)を殺人容疑で逮捕した。時事ドットコムなどが報じた。A容疑者は「週刊少年マガジン」の副編集長なども経験、人気漫画「進撃の巨人」にも関わり、「カリスマ編集者」だったとも伝えられている。
 捜査関係者によると、A容疑者は16年8月9日未明ごろ、都内の自宅で、妻の首を圧迫して窒息死させた疑いが持たれている。
 A容疑者が同日午前2時45分ごろ、「妻が倒れている」と119番した。警察官が駆け付けたところ、階段の下付近に女性が倒れていた。頭に擦り傷があったが、ほかに目立った外傷はなかった。A容疑者は「妻は自殺したと思う」と説明。しかし、動機が判然とせず、遺体の状況など矛盾する点も多かったため、同課は事件の可能性があるとみて捜査していた。
 一家は夫婦と4人の子どもの6人家族で、当時は全員が自宅にいたという。
 A容疑者は1999年に講談社入社後、2009年に別冊少年マガジンの創刊に携わり、「進撃の巨人」、「聲の形」、「七つの大罪」など人気漫画の連載に関わった。16年6月からモーニング編集部に異動していた。
 講談社広報室は「このような事態になり大変遺憾です。本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りつつ社として慎重に対処してまいります」とのコメントを発表した。
※被疑者の実名は匿名報道主義に基づき、一切公開いたしません。くれぐれも実名での表記や検索はやらないよう警告致します。

 ネットでは早速バカウヨ共がA容疑者が韓国籍であることを理由に誹謗中傷している。
 その中身をここで書くことは差し控えよう。しかし、こういった書き込みはフランスやイギリスでは明らかにハラスメント罪で摘発される。
 もし、チャップリンがトランプや日本におけるバカウヨ(アベシンゾーらも含む)を見たら卒倒するに違いないのではないか。血の神秘的迷信というカルトの信者どもに対してはもう、相手にする気すら起こらない。
 私は多くのバカウヨ共を見てきた。私を『****』(放送禁止用語なので伏せておきたい)呼ばわりしたバカウヨもいる。そういったバカウヨ共から私が学んだことは、学ばない輩を相手にするのは時間の無駄だということだ。