2016年6月6日月曜日

サイバー空間の奴隷になってたまるか

 今回のコラムは、サイバー空間との向き合い方について書かせていただきたい。

 最近、ネットの無秩序なまでの空間が日本を覆い尽くしている。下半身写真の横行にヘイトスピーチ、デマを堂々と流す「政治家」と、本当に呆れ返ってしまう。そんなものだから、ネットにみんな疲れてしまう。
 実家ですらも、去年7月にインターネットから撤退した。色々と問題があったのもあるが、私は敢えて止めなかった。今のネットは明らかに醜いヘイトの巣窟に成り下がった。そして自称政治家共のデマが横行するようになってしまった。
 使い方次第では海外の情報を入手し、正しい情報に則って行動することができるのがこのインターネットの利点なのだが、今のネット社会はヘイトスピーチという現実逃避者の妄想によって壊されてしまった。
 いや、ヘイトスピーチばかりではない、最近増えてきている絶食系男子について言うなら、明らかな幻想と現実のギャップに疲れた結果だと私は見ている。それも性情報の無秩序な拡散が原因ではないか。アダルトビデオの種類ひとつとっても日本は変な意味で豊富すぎる。それで生み出されるのは脳内彼女であり、脳内彼氏なのである。
 だがこの下半身産業に関わる女性たちは大変悲しい立場にある(この事については次回のコラムで取り上げる予定である)。そして搾取者により人生を狂わされ、行き場すらないのが現実なのだ。そういう人達が過去の奴隷であるとしたら、ネットでヘイトを吐くことでしか自らを保てない、ネットサーフィンやダウンロードをすることでしか自らを保てない人達をネットの奴隷と言ってもいいのではないか。

 そんな彼らを幸せといえるのだろうか。
 そんな彼らは充実した人生を送っているといえるのだろうか。
 ネットという仮想空間に引きこもり、自分の世界に閉じこもっているとしか思えない。
 バーチャルに逃げ、リアルから目をそらしているとしか思えない。
 そんなことでは、絶対に良くなるわけがない。

 私はそういう人達に言い続ける。
 「事実から逃げるな。理念は現実を踏まえて、『俺(私)はこうありたいんや』という想いから生まれるんや」と。
 かつての私(いや、今でも残っているが)も、過去のトラウマを引きずっていた。だが、私は「私は所詮踏み台にされる程度の人間でありその程度の器の人にすぎないのだ」と悟った。
 そうしたら、ある程度楽にはなった。当然過去の犯罪で私を苦しめた連中については関わる気はないが、もういつまでも相手にする必要もない。
 その程度にすぎないのだ。「奴隷」を相手にする必要はないのだと私は悟った。