2016年5月18日水曜日

アビスパ福岡に贈る言葉~J3からの再生を求める~

パルマを救いたいアルベルティーニ氏 「セリエBからの再出発に全力を尽くす」

アルベルティーニ氏、パルマを救えるか

 2015/04/04 14:56:00

 破産通告を受けたパルマをサポートする役割を受け持つことになったデメトリオ・アルベルティーニ氏は、クラブが無事に今季を戦い終えた上で来季セリエBから再出発できるように手を尽くす見通しを語った。
 深刻な財政難に陥り、シーズン中にクラブが2度にわたって売却されたパルマ。先月19日には裁判所から破産通告を受け、破産管財人がついてクラブの買い手を探すことになった。
 現役時代にはミランやイタリア代表で活躍し、イタリアサッカー連盟(FIGC)副会長も務めたアルベルティーニ氏は、パルマと各方面との折衝などを行う仕事を担当することが1日にクラブから発表された。
 今後の活動について会見で述べたアルベルティーニ氏のコメントを、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えている。

「数日前に破産管財人と会うことを受け入れた。とても喜ばしいことだと思ったよ。意見を求められ、手を貸してくれる意思があるかどうかと尋ねられた。喜んでこの役割を受け入れることにした」
「今の時点でパルマとサポーターのために何よりも大事なのは、彼らの未来について一番に考えることだ。私は管財人たちが目標を達成するために協力し、サッカー連盟およびレーガ・カルチョと直接の関係を取り持つことになる」

 試合開催の経費不足などから、今シーズンを終えられるかどうかも危ぶまれたパルマだが、残りの試合を無事に戦えるようにすることもアルベルティーニ氏の役割の一つとなる。

「テクニカルディレクターではないが、チームとの関係を持って、たとえばこれからシーズン末までの試合の開催を助けるなどの役割だ。管財人を助けて、クラブの未来のために最善の解決策を見つけ出せるようにしたい」

 アマチュアリーグへの降格を回避し、セリエBからの再スタートにこぎつけるためには、クラブの買い手を見つけて2億ユーロ以上と見られる負債を解消することが必要となる。

「セリエBへの軟着陸は、非常に具体性のある希望だ。負債総額はセリエAの評価次第だが、我々はこのクラブが2部リーグに残ることができるように全力を尽くす」

2015 (C) Goal.com

 あの名門のパルマFCですらも、破産し、アマチュアリーグに降格した。
 280億円の債務については、返済は厳しいと私は見ている。小さくなってもいい、そこから再生することが大切だと思う。主将アレッサンドロ・ルカレッリ(DF)はアマチュアリーグになったとしても「パルマに残る。パルマは常に私と共にある」と言いきった。こういう選手がいる限り数年かかるかもしれないが再生すると私は見ている。
 「J1に昇格した」今のアビスパ福岡だが、今のままでは間違いなく同じ過ちを繰り返す。悪名高いフーリガン集団・ウルトラオブリへの処分がないからだ。彼らとの関係を断ち切ることは絶対に欠かせない。一時期収入面で問題があるというのは間違いない事実だろうが、私はJ3からの再出発が欠かせないと考えている。
  J3だと負担が軽減される。今の状況ではアビスパ福岡にプロ選手を抱えるだけの体力はないと見ていい。年間予算を1億円以内に抑え、1000万円の年会費を払うだけでおそらく今の状況ではなんとか行くと見ていい。
 その他にもやらないといけないことは多すぎる。フーリガン共との決別に加えて、高校生をどんどん選手として使い、いわば野心あふれる若手の登竜門としてアビスパ福岡を再生させねばならない。それが、アビスパに唯一無二残された道なのである。その上でサガン鳥栖、ギラヴァンツ北九州、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、FC琉球と和解すべきだ。
 同じことは、ガンバ大阪(実態はガンバ吹田)、ヴィッセル神戸、東京ヴェルディにも言える。